顧客台帳コンサルタント
田中潮のオフィシャルサイト

顧客台帳コンサルタント 田中潮 オフィシャルウェブサイト【思わず試したくなるお店のための顧客台帳活用講座】 顧客台帳コンサルタント 田中潮 オフィシャルウェブサイト【思わず試したくなるお店のための顧客台帳活用講座】

2019/12/04

米トイザらスが流行の「体験型店舗」で復活

2018年に全店閉鎖された米トイザらスが、一部ではありますが復活するそうです。
2020年末までに少なくとも10店舗をオープンする計画とのこと。
これは個人的に嬉しいニュースです。

 

新しい店舗は、「体験を強化」し、オンラインへと繋げるOMO戦略を重視した内容になっています。
店舗は以前より小規模になり、在庫は最小限にするようです。
その代わりにプレイエリアを充実させ、顧客は店内のインタラクティブ・ディスプレイを使ってオンラインで注文することが可能とのこと。

 

また、バービーやレゴといった伝統的なブランドのおもちゃを揃える一方で、任天堂など現代的な商品も取り扱っているのも特徴です。
トイザらスのターゲット顧客は「子供」なので、マイクロソフトでもソニーでもなく、任天堂のコーナーを設置していることは、ユーザー層を考えると理にかなっています。

 

しかしこれだけでは既存の店舗がショールーム化されただけで、過去の失敗と同じ経過を辿ることになりかねません。

 

そもそも米トイザラスが破綻したのは何故でしょうか?
アマゾンエフェクトが原因だと言われていますが、それだけではありません。
アマゾン以外にも、低価格戦略を展開する小売りチェーンのウォルマートやターゲットも、おもちゃを販売しています。
競合の小売店やオンラインショップなど、顧客がおもちゃを買うチャネルが増えたこと、また子供の「遊び」がスマホやゲームなどに変化したこともあり、「わざわざトイザラスに行く」理由が少なくなってしまったというのが大きな原因でしょう。

 

まとめると、消費者の購買行動の変化に対応できなかったということ。
昔は、おもちゃやゲームなどは、それぞれの専門店で購入することが一般的でした。
しかし現在はオンラインで商品の価格や口コミ情報を収集し、最も評判や価格面で有利な企業・店舗から欲しいものを買う、というように購買行動が変化しています。
そのような購買行動の中で、米トイザラスなどの実店舗では「ショールーム」と化して実際の品物を確認するだけという消費者が増えたことで、売上が減少していったというわけです。

 

結局のところ、「誰に」「どのような価値を」提供するお店なのか、そこのストーリーが明確にならないと、店舗体験やテクノロジーだけ強化しても意味がありません。
米トイザらスの今後の課題は、「体験」を通じてリピーターを囲い込み(ファン化)、オンラインへとシームレスにつなげることだと思います。

 

ターゲットマーケティングが明確であり、更に店舗体験を強化することで「わざわざこのお店に行く理由」を創出しているお店です。
===============
■店舗視察事例:NEW SEASONS MARKET(2018)

店舗視察事例:NEW SEASONS MARKET(2018)

===============
地域の人々に愛されるお店づくりが徹底されているのがお分かりいただけるかと思います。

 

米トイザらスの新店舗、今後どう評価されるのか注目しておきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。

 

 

===============
【引用記事】
“懐かしい”と”新しい”の融合? 米トイザらス、復活後に初めてオープンした店舗をのぞいてみた
https://www.businessinsider.jp/post-203236
===============

      

お店のためになる
顧客台帳活用
メルマガ全10回

顧客台帳の活用ノウハウや、顧客台帳データを活用することで売り上げ180%を達成した販売促進の成功事例などを、全10回にわたりお届けします。

田中 潮

店舗向け顧客管理システム営業、地域密着型成功小売店のアメリカ視察を経て、10年以上に渡り店舗業向けのデータ分析・マーケティングアドバイス業務を行う。
理論だけでない、具体的な事例を多数紹介したセミナーは参加者から高い評価を受けている。

詳しいプロフィールはこちら