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2019/11/06

渋谷パルコのショールーミング戦略

一時休業していた渋谷パルコが11月22日(金)にリニューアルオープンするとのことです。

 

パルコと言えば、最近はIT技術を積極的に活用し顧客台帳経営を強化しています。
具体的には「POCKET PARCO」という店舗アプリをリリースし、顧客台帳データを収集、それらから得られるデータを活用したマーケティングを展開しています。

 

そのアプリの機能のひとつである「PARCO WALKING COIN」
これはユーザーが店舗へ来店した際にチェックインを行い、スマートフォンの歩数計機能と連携させるもので、店内を歩いた「歩数」によって「コイン」という特典を獲得できる仕組みです。

 

ひと言で言えば「店内を歩くとコインが貯まる」というサービスですが店内の回遊率を高めるだけでなく、「店内回遊が増加することで、WALKING COINに参加するユーザーは、参加していないユーザーと比較して、買い回り店舗数が約2倍、客単価が約1.2~1.3倍高くなる効果が出ている」と、売上の向上にも貢献しているようです。
しっかりと、顧客台帳経営のPDCAサイクルが実践されています。

 

アパレル業界としては、ユニクロを運営するファーストリテイリングのシェアは32.3%と国内では独走状態ですが、全体的には低価格やサスティナブル志向の高まりで消費額が低迷傾向にあります。

 

その様な中でテクノロジーを活用し顧客台帳経営を展開するパルコ。
渋谷パルコでは、「アート&カルチャー」「エンターテイメント」「フード」「テクノロジー」の5つのコンセプトでフロアを構成しているのですが、私が注目しているのはECを併設したオムニチャネル型の売場「CUBE」です。

 

「モノ」の販売がEC市場へと移り、実店舗のショールム化が顕著になっている昨今、家電量販店大手のヨドバシカメラもEC戦略を強化し「店舗で触れて、自宅に帰りヨドバシ.comで購入する」というショールーム化を想定した戦略展開を積極的に行っています。

 

渋谷パルコの「CUBE」では、従来のPOSシステムによる商品分析を軸にした売れ筋商品を並べるだけではなく、戦略商品や限定商品を展示しています。
顧客は店舗で商品に触れて体験したうえで、設置されてあるタッチパネル式のデジタルサイネージを使ってECで購入できる仕組みを導入しています。

 

実店舗では商品の試着、購入はECでゆっくり詳細な情報を見ながらと、ヨドバシカメラ同様にショールーム化を積極的に戦略展開しているのが分かります。

 

他にもAIによる動態分析や電子レシートの導入など、積極的に改革を推し進めるパルコ。
2018年度の決算では減収減益と苦戦しているようですが、テクノロジーによって「顧客理解」を進め、「接客の質を向上」させるという戦略がこれからどう影響するのか?
今後の展開が楽しみです。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

【引用記事】
渋谷パルコがオープン、ARやショールーミング店舗などテクノロジーを活用した注目の施策
https://ftn.zozo.com/n/n25d7f1db4956

      

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田中 潮

店舗向け顧客管理システム営業、地域密着型成功小売店のアメリカ視察を経て、10年以上に渡り店舗業向けのデータ分析・マーケティングアドバイス業務を行う。
理論だけでない、具体的な事例を多数紹介したセミナーは参加者から高い評価を受けている。

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