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2019/05/10

テクノロジーがもたらす「消費」のミライ

デジタルテクノロジーは、私たちの消費スタイルをどのように変えていくのでしょうか?
本日の話題は、そんなオンラインショップにおけるアマゾンの新しい取り組みに関するものです。

 

ネット通販を利用しているユーザーの不満点は、
・販売会社への信頼性(不安)
・送料が高い
・荷物の受け取りが面倒
・触れられない・自分の目で確かめられない
このよう点が挙げられます。

 

今回の引用記事にあるアマゾンのARビューは、「触れられない」というオンラインショップのデメリットをテクノロジーで解消しようとするサービスです。
家具などのインテリア商品を買う際に、ユーザーは「ARビュー」の機能を使うことで、自分の部屋に検討中の家具を配置してイメージを確認できるというもの。

 

同じようなケースとして「ZOZOスーツ」が有名ですね。
アマゾンと同じようにテクノロジーを活用することでオンラインショップのデメリットを解消すべく開発したZOZOスーツですが、当初は無料で600万〜1000万枚を配布する計画でした。
ところが2018年11月の第2四半期決算発表会では、その配布枚数の計画を300万枚程度に下方修正したとのことで苦戦を強いられているようです。

 

一方、家具や生活雑貨販売店のイケアはそれらとは対極的に、「店舗体験」を強化することでオンラインショップの台頭に対抗しようとしています。
「プランニング・スタジオ」でデザイナーと打ち合わせを行うスペースを設けたり、都心部と地方とでは住環境が大きくことなることから全米約20都市で地元向けにカスタマイズされた店舗展開を行っていく方針を掲げています。

 

この様に「アマゾンエフェクト」に端を発したアメリカ小売業におけるマーケティング戦略の展開は、いま最も注目すべきものです。
オンラインショップと実店舗の相互集客を展開するO2O戦略を主軸とする通販企業に対して、既存の小売業者は実店舗における店舗体験の強化を推し進めているのです。

 

今後もオンラインショップの利用率は向上していくでしょう。
ちなみに野村総合研究所が2018年11月に公表した「生活者1万人アンケート調査(8回目)」によると、すべての年齢層でオンラインショップ利用率が上昇しているという結果となりました。

 

オンラインショップ利用者の属性を詳しく見ていくと、
1.安さよりも(購入する際の)利便性を重視する:44%
2.製品にこだわりはなく、安ければよい:24%
3.自分が気に入った付加価値には対価を払う:22%
4.多くの情報を収集し、お気に入りを安く買う:10%
という集計結果となりました。
注目すべきは「3」の自分が関心ある物には対価を払うという、いわゆる「プチ贅沢」の市場が2000年には13%だったのに対し、2018年には23%へと上昇しているという点です。

 

ネット通販というと、圧倒的な品揃えと安さがウリですが、付加価値に対価を払う顧客層が増えているということです。
既存の実店舗は、この付加価値を(それを必要としている顧客層に)提供できるか否か、が生き残りのカギとなるでしょう。

 

その意味で、下記のニューシーズンズの事例は参考にしていただけると思います。
・「誰に(ターゲット顧客)」:環境意識が高い人
・「何を(提供する価値)」:サスティナビリティ
・「どの様に(手段)」:地元への経済貢献、農家を誘致したファーマーズマーケットを開催など
ニューシーズンズマーケットは、地元の環境意識が高い人々にとって、オンラインショップでは買えない付加価値で満たされている店舗です。
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■店舗視察事例:NEW SEASONS MARKET(2018)

店舗視察事例:NEW SEASONS MARKET(2018)

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参考になれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。

 

 

【引用記事】
ねぇ、ここに家具置けるかな? AmazonがARで教えてくれます
https://www.gizmodo.jp/2019/05/amazon-shop-app-ar.html

      

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田中 潮

店舗向け顧客管理システム営業、地域密着型成功小売店のアメリカ視察を経て、10年以上に渡り店舗業向けのデータ分析・マーケティングアドバイス業務を行う。
理論だけでない、具体的な事例を多数紹介したセミナーは参加者から高い評価を受けている。

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