顧客台帳コンサルタント
田中潮のオフィシャルサイト

顧客台帳コンサルタント 田中潮 オフィシャルウェブサイト【思わず試したくなるお店のための顧客台帳活用講座】 顧客台帳コンサルタント 田中潮 オフィシャルウェブサイト【思わず試したくなるお店のための顧客台帳活用講座】

2019/03/20

ビデオレンタルビジネスの現状から学ぶこと

私は学生時代、4年間レンタルビデオチェーン店でアルバイトをしていました。
アルバイトながら、お店の鍵を預かり金銭の管理まで行う役職まで頂いた身としては、レンタルビデオ業界の行く末は非常に気になります。

 

本日の引用記事は、レンタルビデオショップのTSUTAYAが「借り放題」のサービスを拡大するというものです。
月額1,000円の「TSUTAYAプレミアム」を利用することで、同社の動画配信サービスが利用できるほか、旧作DVDが借り放題となるというサービス。
このサービスが、今後「TSUTAYAプレミアム」対象店舗であれば、どの店舗でも借り放題となるとのこと。

 

サービスがより充実することは良いことですが、問題なのは今回のサービス拡大が「ビデオレンタル」ビジネスそのものの利用拡大には繋がらないということ。
アメリカのレンタルビデオチェーン店「ブロックバスター」は、最盛期には9000店舗を展開していましたが、そのほとんどを閉店し2018年には1店舗のみを残すに至りました

 

理由は、もちろん「動画配信サービス」の普及です。
ブルーレイディスクによるフルハイビジョンの画質やサラウンドの音質にはまだ適いませんが、ネットを通じて配信される映像や音声の品質も昔に比べると大きく向上しています。
そうなると(一部のオーディオ・ヴィジュアルマニアを除く)多くのユーザーにとっては、「返却」という手間が省ける動画配信サービスの方が利点が多いでしょう。

 

では、レンタルビデオ店の実店舗が生き残るにはどうしたらよいのでしょうか。
個人的には、レンタルビデオ店はこれまでの様な大規模なチェーン展開の維持は難しいと考えています。

 

先ほども述べましたが、「ブロックバスター」は2010年には破産し9000店舗を弊社しました。
そしてアメリカでは残すところ1店舗となったのです。
その、1/9000の確率で生き残った奇跡の店舗では、どの様な取り組みをしていたかというと、
================
(お店の取り組み)
・お客様がどの様な作品を必要としているのか、実際に会話をして情報収集する。
・映画のことをお客様とシェアすることを大事にする。
 
(お客様の反応)
・店員さんと会話することで作品情報が得られ、棚を見て回ることでの意外な作品との出会いがある。
・映画好きのコミュニティの場になっている。
================
お分かりでしょうか。
ストリーミングサービスなどによる音楽配信で苦境に立たされながらも実店舗運営に力を入れているタワーレコードの事例でも紹介しましたが、実店舗でしか味わえない「経験価値」の提供がいかに重要であるかということです。

 

タワーレコードの事例です。
================
■CD不況を吹き飛ばすタワーレコードの魅力

CD不況を吹き飛ばすタワーレコードの魅力

================

レンタルビデオショップが生き残るには、「借り放題」や「安さ」などのモノの価値だけではなく、お店に行くことで面白い映画を発見できるとか、地域のコミュニティとして映画好きな人やスタッフと情報交換できる、といったのコトの価値の提供が必要だと思います。

 

本日も、お読みいただきありがとうございました。

 

 

【引用記事】
TSUTAYAの旧作DVD借り放題サービスが複数店舗に対応。レンタル中なら別の店で借りられるように
https://www.phileweb.com/news/hobby/201903/19/2215.html

      

お店のためになる
顧客台帳活用
メルマガ全10回

顧客台帳の活用ノウハウや、顧客台帳データを活用することで売り上げ180%を達成した販売促進の成功事例などを、全10回にわたりお届けします。

田中 潮

店舗向け顧客管理システム営業、地域密着型成功小売店のアメリカ視察を経て、10年以上に渡り店舗業向けのデータ分析・マーケティングアドバイス業務を行う。
理論だけでない、具体的な事例を多数紹介したセミナーは参加者から高い評価を受けている。

詳しいプロフィールはこちら