顧客台帳コンサルタント
田中潮のオフィシャルサイト

顧客台帳コンサルタント 田中潮 オフィシャルウェブサイト【思わず試したくなるお店のための顧客台帳活用講座】 顧客台帳コンサルタント 田中潮 オフィシャルウェブサイト【思わず試したくなるお店のための顧客台帳活用講座】

2019/03/05

「不適切動画」問題について考える

いま世間を騒がせ、外食産業を震撼させている不適切動画問題
「バイトテロ」などと、真面目に働いているアルバイトさんやパートさんに失礼な言葉で報道されている現状に憤りを感じています。

 

引用記事にもありますが、対策としてはテレビ各局でも報じている通り、
■事前対策:スタッフ教育の徹底
・衛生面に対する知識
・SNSやコンプライアンスに関する知識
・就業中のスマホ利用・持込み制限
■事後対策:抑止効果
・損害賠償請求などの措置
などが挙げられています。

 

飲食店に限った話ではないですが、特に食品を扱う飲食店にとっては「安全・安心」の信用を失うことは経営に大きな打撃を受けることになる死活問題です。
したがって、上記対策は必須だと思います。

 

しかし、本質的な問題解決は少し違うところにあると思うのです。
外食産業は永年「人材不足」に悩まされてきました。
とにかく人手を確保することで手一杯で、「人財(経営理念を理解し貢献できる人)」育成まで手が回っていないという企業も多いです。

 

私もかつて、外食ではないですがカメラ専門のチェーン店に勤務していました。
なぜ「専門店」だったかというと、「接客が好き」だったから
おそらく、小売・サービス業に勤務する方々は、大なり小なり「お客様に喜んでいただく事が好き」という精神がモチベーションの原点にあるのではないかと思います。

 

当然、アルバイトさんやパートさんもいました。
みな、「カメラが好き」「カメラ好きな人が好き」な方たちばかりで、正社員よりもお客様の評判が良いアルバイトさんがいたぐらいです。

 

不適切動画問題に関しては、知識面での教育や抑止効果として損害賠償請求を行っても、それだけでは完全に防ぐことはできないと思います。
従業員にとって、仕事の目的がお客様や社会全体へ貢献したいという高い志を持って行う「志事」にならなければ、同じことがまた繰り返される事になると心配しています。

 

もう10年も前になりますが、私がアメリカで訪問したニューシーズンズマーケットのとある店舗での出来事です。
鮮魚コーナーの前で店長から売場や経営戦略について説明を受けていると、ある女性スタッフが割り込んできました。
その方は、いま世間を騒がせているアルバイト・パート(非正規雇用)の方でした。

 

そのスタッフが言うには「鮮魚の話なら私の方が店長より詳しいから、私に説明させてください」と、約30人ほどいる日本人の前で嬉々として講演を始めたのです。
その模様を撮影した画像をご覧ください。

私は、このモチベーションの高さに脱帽しました。

 

仕事が「私事」ならば、早く仕事を終えたい、楽に仕事をしたいと考えがちです。
しかし、このスタッフは「この素晴らしいお店を日本人の皆さんに知っていただきたい!このニューシーズンズマーケットで働ける事を私は誇りに思っています!」という「志事」の理念で働いていたのです。

 

運営店舗で従業員による不適切行為があった大手定食チェーン「大戸屋ごはん処」は、この事態を重く受け止め12日に全店舗を休業とし従業員の再教育と店舗の掃除を実施すると発表しました。
損失は1億円にものぼると言われています。

 

従業員が、「死事」「私事」「仕事」「志事」、どの様な目的で働いているかが重要だと思います。
不適切動画の問題は、理念教育の重要性を改めて強く感じさせられます。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

【引用記事】
“バイトテロ”が飲食業界に激震! 悪ふざけから店を守るための対策とは
https://job.inshokuten.com/foodistMagazine/detail/208

      

お店のためになる
顧客台帳活用
メルマガ全10回

顧客台帳の活用ノウハウや、顧客台帳データを活用することで売り上げ180%を達成した販売促進の成功事例などを、全10回にわたりお届けします。

田中 潮

店舗向け顧客管理システム営業、地域密着型成功小売店のアメリカ視察を経て、10年以上に渡り店舗業向けのデータ分析・マーケティングアドバイス業務を行う。
理論だけでない、具体的な事例を多数紹介したセミナーは参加者から高い評価を受けている。

詳しいプロフィールはこちら