焼肉業界が好調の理由を考える
本日の引用記事は、税理士による外食産業における業態別経営実態に関する内容です。
引用記事によると「繁盛店」に必要な要素は、明確な「ストアコンセプト」であると指摘されています。
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■明確なコンセプト(ストーリー)を創る。
・客層
・業態
・価格(客単価)・地域
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繁盛店になるには、店舗周辺の客層やライフスタイルを考慮して、商品や価格帯を設定するマーケティングが必要ということです。
これは、「総合居酒屋」というコンセプトが不明確な業態の苦戦が続いていることからも明らかです。
「なんでもある」では、コンセプトになりません。
以前は、宴会需要が高く会社の飲み会に重宝されていましたが、「飲み会」ニーズが細分化した現在では「〇〇が美味い」という明確なストアコンセプトがなければ、消費者に選んで貰えません。
その点、焼肉業界は「肉を食べる」と利用シーンが明確で、子供連れの家族を取り込めることも功を奏して好調な業績が続いています。
記事中に「儲かる食材は牛肉」とありますが、下記は2018年度までの業態別の売上前年対比の実績です。
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【2016年】
焼肉:103.9%
洋食:99.7%
和食:100.4%
中華:99.9%
居酒屋:90.8%
【2017年】
焼肉:107.8%
洋食:100.9%
和食:98.9%
中華:102.0%
居酒屋:98.1%
【2018年】
焼肉:105.6%
洋食:100.2%
和食:99.3%
中華:104.2%
居酒屋:98.1%
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これをみると、居酒屋業界の苦戦が目立ちます。
対して、焼肉業界は好調が続いているのが分かります。
あえて焼肉業界の課題を挙げるとすれば、少子高齢化に対応した「1人焼肉」への対応や、子供連れを意識した「スイーツ」を充実させることによる客単価の更なる向上、といったところでしょうか。
皆様のお店の「〇〇が美味い」というコンセプトは明確になっているでしょうか。
それは、他のお店にない独自性があるものになっているでしょうか。
下記は私が以前に書いたブログですが、明確なコンセプトを文章化した「ブランドステートメント」というものがあります。
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■地域密着型店舗のブランドステートメント
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ブランドステートメントが明確に作成できれば、それを伝えることで強い来店動機を生み出すことができます。
これを機にお店の「コンセプト(ストーリー)」を改めて見つめ直してみてはいかがでしょうか。
お読みいただきありがとうございました。
【引用記事】
廃業率がワースト! 「飲食店経営」の実態を税理士が教える(前編)
https://getnavi.jp/business/342432/
考え抜いた「コンセプト」が成功の鍵! 税理士が教える「飲食店経営」の難しさ(後編)
https://getnavi.jp/business/342478/
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田中 潮
店舗向け顧客管理システム営業、地域密着型成功小売店のアメリカ視察を経て、10年以上に渡り店舗業向けのデータ分析・マーケティングアドバイス業務を行う。
理論だけでない、具体的な事例を多数紹介したセミナーは参加者から高い評価を受けている。