顧客台帳コンサルタント
田中潮のオフィシャルサイト

顧客台帳コンサルタント 田中潮 オフィシャルウェブサイト【思わず試したくなるお店のための顧客台帳活用講座】 顧客台帳コンサルタント 田中潮 オフィシャルウェブサイト【思わず試したくなるお店のための顧客台帳活用講座】

2018/12/10

「いきなり!ステーキ」が抱える課題とは?

手頃な値段でステーキが食べられることで人気を博した「いきなり!ステーキ」ですが、ここにきて集客力に課題を抱える状況になってきたようです。

 

客数の実績を調べてみると、2018年度4月は前年同月比で1.5%減とマイナス
それ以降も減少が続き、5月が9.0%減、6月が9.6%減、7月が9.4%減と4カ月連続でマイナスという状況とのこと。

 

「いきなり!ステーキ」の急成長の理由は、手頃な価格でステーキを食べられること。
そしてそれを支えたのは、立ち食い形式を採用し、店内により多くの来店客を収容することで高い回転率を実現したことです。
これにより、高品質のステーキが低価格で食べられるお店というコンセプトが受け入れられて人気店となりました。

 

立って食べなくてはならないという不便さよりも、おいしいステーキを低価格で食べられるというメリットがそれを上回ったわけです。
更に、このお店で人気なサービスが「肉マイレージ」
食べた肉のグラム数が登録され、それが増えるほど、クーポンやドリンク無料などの特典が得られるというもので、リピート集客にも力を入れています。

 

この「肉マイレージ」の手法を参考にしたいという飲食店オーナーも少なくないのではないでしょうか?

 

さて、そんな「いきなり!ステーキ」が集客に苦労してい理由を引用記事よりまとめると、
①5月16日から「国産牛サーロインステーキ」など、一部商品の1グラム当たりの価格を10%相当値上げ。
②女性客や高齢者層を意識し、立ち食いのスタイルから着席スタイルへと変更。
この2点が大きな要素として挙げられます。

 

②については一時的な客数増加の効果はあったようですが、「不便だけど、その分美味しいお肉が安く食べられる」という独自コンセプトが薄れたことで、他の競合店との差別化が難しくなってきたと言えます。

 

業界が違いますが私がアメリカで見てきた革新的スーパーマーケットは、2007年から2018年まで、
・ターゲット顧客の明確化
・ターゲット顧客に最適化された独自価値の提供
この2つを変えずに生き残っていました。

 

「私たちは(誰に)(〇〇の価値を提供するお店です)」というブランドステートメント(ブランドが約束する価値を文章化したもの)がブレていないのです。
同じような手法で人気を博し、同じように着席スタイルに変更した経緯のある「俺の株式会社」ですが、現在はイタリアンやフレンチだけでなく、割烹やスパニッシュ、やきとりなど、ニーズを細分化し方針転換を図っています。

 

「いきなり!ステーキ」が、いかにしてかつての人気を取り戻すのか、どの動向に注目しておきたいと思います。

 

参考までに、10年以上方針を変えずに生き残っているアメリカの革新的スーパーの事例記事を一部ですが紹介しておきます。
================
■店舗視察事例:PCC Community Market(2018)

店舗視察事例:PCC Community Market(2018)

■店舗視察事例:TRADER JOE’S(2018)

店舗視察事例:TRADER JOE’S(2018)

================
長期間にわたって戦略にブレがなく、且つ地域の人々から愛され続けているのは本当に素晴らしいことです。

 

参考になれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。

 

【引用記事】
「いきなり!ステーキ」が全国展開完了も、“もう成長は頭打ち”と言われる理由
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181210-00552971-shincho-bus_all

      

お店のためになる
顧客台帳活用
メルマガ全10回

顧客台帳の活用ノウハウや、顧客台帳データを活用することで売り上げ180%を達成した販売促進の成功事例などを、全10回にわたりお届けします。

田中 潮

店舗向け顧客管理システム営業、地域密着型成功小売店のアメリカ視察を経て、10年以上に渡り店舗業向けのデータ分析・マーケティングアドバイス業務を行う。
理論だけでない、具体的な事例を多数紹介したセミナーは参加者から高い評価を受けている。

詳しいプロフィールはこちら