GUのショールーミング戦略
これまで、アメリカのアマゾンエフェクト(O2O戦略)に対抗する、各実店舗の最新事例を紹介してきました。
昨日は、セブンイレブンが無人決済コンビニの実証実験に乗り出す記事も紹介しました。
今度は、ファーストリテイリングの子会社である「GU」が東京は原宿に初の試着専門店「GU STYLE STUDIO」をオープンさせたという記事の紹介です。
店内に展示するサンプルを見たり、試着したりして気に入った商品をネット通販で注文し、自宅などで受け取るという仕組み。
店舗で実物を見てWEBで購入するという流れは、店舗の「ショールーム化」を進めており、実店舗は悲鳴を上げています。
しかし、WEBで商品を販売し配送する仕組みを持っている企業にとっては、リアル店舗は「モノ」を売る場所ではなく、体験や効果といった「コト」を売る場所であれば充分なのです。
つまり積極的に店舗をショールーム化して顧客満足を提供し、WEB店で購入していただくというビジネスモデルが成立することになります。
このGUの事例は、まさにそれを体現したもの。
いよいよ「戦略的な実店舗のショールーム化」が具体化してきています。
ファッションをオンラインショップで購入する場合の障壁は「試着」「着心地」といった「体験」ができない事にあります。
それを解決するために、「試着専門店」を展開するという流れは理にかなっています。
また、店舗のスタッフも無理に売らなくてよく、カスタマーサービスに徹することができ、顧客満足の向上に繋がる可能性もあります。
「店舗体験(経験価値)の強化」は、これからの実店舗が生き抜いていく上での必須条件になると思います。
その為には、いつも申し上げているターゲット顧客を明確にし、「誰に」「どんな価値を」提供するお店なのか、というストアコンセプトを明確にしなければなりません。
その為には、お店のファン層(VIP客)はどんな人で、どんな利用シーンでお店を利用してくれているのか、を把握すると「提供すべき価値」が見えてくると思います。
今回の話題に関連した記事を紹介します。
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■「体験型店舗」をつくる
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参考になれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。
【引用記事】
試着するだけの新店舗、GUが原宿に 注文はネットで
https://www.asahi.com/articles/ASLCY554WLCYULFA01N.html
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田中 潮
店舗向け顧客管理システム営業、地域密着型成功小売店のアメリカ視察を経て、10年以上に渡り店舗業向けのデータ分析・マーケティングアドバイス業務を行う。
理論だけでない、具体的な事例を多数紹介したセミナーは参加者から高い評価を受けている。