店舗視察事例:NEW SEASONS MARKET(2018)
今回は、2016年にも視察したサスティナブル戦略No.1であるニューシーズンズマーケットというお店を紹介します。
改めて説明しますが、サスティナブルとは企業や人が発展し裕福になるだけでなく、周辺環境を保護することも両立させようとする考え方です。
人・企業・環境全てが『持続可能な社会づくり』ということです。
ニューシーズンズマーケットのサスティナブル戦略をまとめます。
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①エコルーフになっている店舗外観。
②地元の農家が作ったオーガニック野菜売り場。
③青果や肉の売り場の上に掲げられている生産者情報。
④鮮魚売場では生態系の情報まで開示。
※緑:充分な個体数が確保されている食材。黄色:食べ過ぎると個体数の減少が懸念される食材。
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お店・商品・人全てにサスティナブルという独自化戦略の理念が徹底されていることが分かります。
しかし今回訪問した店舗は上記のサスティナブル戦略を継承しながらも、更に「経験価値」という点で進化を遂げていました。
まずは、店内外の様子を撮影してきましたので、下記の動画をご覧ください。
今回訪問した店舗では、地元の農家を誘致したファーマーズマーケットを開催していました。
農家の直売所を誘致するということは、ある意味ではニューシーズンズマーケットにとっては一部商品で競合することになります。
この点をお店のマネージャーにインタビューしたところ、下記のような回答を得られました。
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①「私たちは、『地域のコミュニティ』の中心的店舗であることを戦略の中心としている。」
②「そのため、人材も地元から約90%採用している。」
③「企業利益と地域社会の公共利益の共存にも注力している。」
1.ロス食品を有機肥料に変え、契約農家に無償提供。それで育てられたオーガニック食材を仕入れて売る、という地産地消ビジネスモデルの展開。
2.売上の10%を(学校や自然環境保護団体など)地域の為に寄付している。
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まさにサスティナブル戦略No.1企業と呼ぶに相応しい企業です。
地域の雇用、地域の自然保護、そして地域のコミュニティ創り・・・『ニューシーズンズマーケット』でしか体験できない経験価値です。
ちょうどハロウィンの時期でしたので店内ではスタッフがハロウィンの仮装をしてワインの試飲を勧めてくれました。
そして地元のファーマーズマーケットの様子です。
今回訪問したニューシーズンズマーケットは、サスティナブル戦略を進化(深化)させるに留まらず、「ここでなければ得られない」という店舗体験の強化(経験価値)を強く感じられる店舗でした。
お読みいただきありがとうございました。
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田中 潮
店舗向け顧客管理システム営業、地域密着型成功小売店のアメリカ視察を経て、10年以上に渡り店舗業向けのデータ分析・マーケティングアドバイス業務を行う。
理論だけでない、具体的な事例を多数紹介したセミナーは参加者から高い評価を受けている。